保険相談でお話しするのは、保険の契約内容についてだけではありません。お客様の年齢、収入、お子様の教育方針まで、ご家族の「今」と「これから」をいろいろお話しいただく必要があります。もちろんファイナンシャルプランナーとしての守秘義務は絶対に守ります。
とは言っても、いきなり初対面の人間にプライベートなことを話すのにはためらいがありますよね? ですから最初は、私たちの話を聞いて「この人に自分たちのことを話せるか?」を心の目でしっかり判断していただきたいのです。その判断が、これからの信頼関係を作るための大事なスタートになるのですから。
保険相談と言っても、最初は雑談の延長のようなものです。うちの息子がどうしたとか、最近気になることとか……他愛もないけれど、お互いを知っていけるようなお話ですね。「ファイナンシャルプランナーとお客様」である前に、「人と人」としてのコミュニケーションを大事にしていきたいのです。
どうしても身構えてしまうかと思いますが、肩の力を抜いて「話を聞いてみようか」くらいの軽い気持ちでその場に慣れていってくれたら嬉しいです。こちらから根掘り葉掘り聞き出して、ご家族のプライベートに土足で入り込むようなことは絶対にしません。また、「一度相談したらしつこい勧誘がなされるのではないか」「会ったら必ず契約をしなくてはいけないのではないか」と心配される方もいますが、決してそのようなことはありません。
また、よく「用意するものはありますか?」と聞かれますが、特にありません。考えておいていただくようなこともありません。身ひとつで気軽な気持ちで足を運んでいただきたいですね。もし何かしらのデータや数値が必要になったらそのときにおたずねしますし、後日用意していただければ問題ありません。
ご相談は1回でもいいですし、何回お越しいただいても大丈夫です。納得するまで話して、たとえ小さくても心に光が灯ったとき……そこで初めて保険の加入について考えていただければいいのです。
保険は何のためにあるものなのか。
保険でできることは何なのか。
保険を通してかけがえのない家族に何を残せるのか……。
保険の役割と父親としての責任から、目をそらさずに向き合っていただきたいのです。
私たちは、覚悟を持って一組一組のご家族と向き合っています。保険の紹介をして終わりにするのではなく、ずっとこの場所でご家族のこれからを見つめ続けます。
もし、「考えなきゃ」と少しでも思っていただけたなら……一度私たちとお話しませんか? たぶん、今まであなたが聞いてきた保険販売の話とは違う「あぁ、そういうことだったのか」と納得していただけるようなお話ができると思うのです。